2020年9月21日月曜日

Yのマーケットの見方 プロ ウィークリー 2020年9月第2週号(一部抜粋、2020年9月6日配信)

(下記は、メルマガウィークリーの「Yのマーケットの見方」の一部抜粋です。「Yの投資戦略」等は、含まれていません。)
少し専門的になりますが、投資理論的になぜバブルが発生するかを簡単にご説明します。
理論株価は、「配当割引モデル」や「キャッシュフロー割引モデル」等を使って説明されます。
つまり、将来の、永遠の予想配当を、金利を使って割引き、現在価値に引き直すのです。
結論を述べると、金利が下がれば、割り引く数値が下がり、その結果、利益予想が変わらなくても、現在価値が高まるのです。
つまり、理解しやすいようにイメージで述べると、預金金利が下がれば、株の配当の金額自体は変わらなくても、その配当のありがたみが増し、価値が高まるというイメージです。
それならいいではないかというようにも思えます。
しかし、金利が、また上がれば、現在価値は下がり、元の木阿弥になるのです。
米国は、今回のコロナで金利をほぼゼロに一気に引き下げました。
その中で、コロナ特需で利益予想が下がらない米国ハイテク株の現在価値が上がったのです。
ゆえに、以前述べたように、債券利回り上昇は、米国ハイテク株にとって天敵なわけです。
いずにせよ、叩き売ることを狙っていた大口投機筋が仕掛けたと見ています。
ただ、現時点では、暴落というほどではありません。
これまでの上昇から見れば、利食いです。
相場全体を見れば、バリュー株は、金曜日も堅調でした。
米国経済が順調に回復するならば、グロース株からバリュー株へ物色は移り、相場は堅調を維持する可能性はあります。
当方は、依然として、米国経済、日本経済とも、順調に回復するのが難しいと見ていますが、それは、今後の経済指標が、その答えを教えてくれることになります。
また、バブル局面、バブル銘柄は、急落しても、すぐに急騰することも多いです。
つまり、急落、急騰を繰り返し、ボラティリティが上昇するのです。
そうなるかに注目しています。
グロース株は、さらに崩れるのか。 そして、バリュー株の買戻しは続くのか。
先月から述べているとおり、これが、マーケットの見るポイントだと思っています。

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